Hシステムには、すべてのHシステムカメ
ラで使用できるウエストレベルファイン
ダーも用意されています。大きく明るい
ファインダーは、独創的な構図作りに最適
です。ローアングルからの撮影に活用でき
るなど、撮影の可能性が広がります。また、
ウエストレベルファインダーであれば、モ
デルとアイコンタクトも取りやすいので、
ポートレート撮影での大きな利点ともな
ります。アイレベルファインダーとウエス
トレベルファインダーが交換可能なH3DII
は、プロフェッショナル・フォトグラファー
の撮影に大きな柔軟性を提供します。
画像承認機能
撮影結果も一目瞭然
H3DIIには、ハッセルブラッド独自の画像
承認機能( I A A:I n s t a n t Ap p r o v a l
Architecture)が搭載されています。この
そのほか、注目の機能にハッセルブラッ
ド・グローバル・イメージ・ロケーター
(GIL:GlobalImageLocator) が あ り ま
す。このユニークなGPSシステムは、撮影
時のカメラの正確な位置情報(地理座標)
を自動的に記録します。このデータは、画
像ファイルにメタデータの1つとして記録
されます。ハッセルブラッドの新ソフト
ウェアPhocusでは、このデータを使用し、
画像を地図上に配置したり、GPS座標を検
索タームとしたコンピュータのファイル
システムからの画像検索が可能となりま
す。これにより、一定の場所で撮影し、保存
したすべての画像ファイルの検索と確認
を簡単に行うことができます。位置情報が
利用できない場合は、GoogleEarthを使っ
て撮影場所を検索すると、その場所を撮影
された画像ファイルを自動的に検出する
こともできます。
ツールを使用すれば、画像の選択をきわめ
て簡単に行うことができますので、撮影中
は写真撮影そのものに集中することがで
きます。音、シグナル、ファイルの記録情
報、ファイル名などから、撮影現場でもス
タジオでも画像の分類や並び換えを素早
く簡単に行うことができます。H3DIIは
ハッセルブラッドIAAと統合されています
ので、デジタルワークフローの一環とし
て、撮影後はすぐに画像が自動的に分類さ
れます。
H3DIIでは、レンズとデジタルバック間
の情報伝達が、ハッセルブラッド独自の
デ ジ タ ル 収 差 補 正(DAC:DigitalAuto
Correction)とウルトラフォーカス機能の
基礎となっています。これらの機能は、プロ
フェッショナル画質の新たな品質基準を確
立し、優れたディテール描写とシャープネ
スを実現するものです。
Shot by David Trood/Getty Images